新たな扉を開けてくれた師匠
このたびは桂花團治師匠襲名おめでとうございます。
師匠と初めてお会いしたのは1年半前、大阪での写真展の会場でした。その時、師匠のオーラがものすごく、見た瞬間に「この人が撮りたい」と思い失礼ながらその場で撮影のお願いをいたしました。
その時に撮る条件として「音がしなければ撮影してもよいですよ」とお答えをいただき、富士フイルムさんに「カメラの音が小さくできないか?」と聞くと「無音シャッターのカメラを今開発中でもうすぐ出来ます」とのお答えでした。その最新マル秘カメラで師匠の撮影ができたのですが、師匠との出会いとカメラの開発。すべてがどんぴしゃりのタイミングでした。
僕の写真家の人生に師匠は新たな扉を開けてくれました。今後も撮りつづけたいと思いますので、ファインダーの中でうなる噺をこれからもお願いいたします。
フォトグラファー 相 原 正 明
関連記事
鳥が選んだ枝 枝が待っていた鳥
陶芸家河井寛次郎氏の言葉ですが、蝶六さんとの出会いがまさにそれ。以来、美味しいお酒を酌み交わしながら、話が弾みます。 ある時、本市出身で、わが国最初の歴史書と言われる「古事記」の『語り部』として活躍した稗田阿礼と、童謡「 […]
あかんたれからのお祝いの言葉
花團治師匠、ぜひともえらい落語家にならんといて下さい… 師匠は、あかんたれです。あかんたれであるからこそ、愛されている。この名跡は、そのような周囲の愛情が具現化したものである、と僕は感じています。師匠にはぜひとも、克己な […]