陶芸家河井寛次郎氏の言葉ですが、蝶六さんとの出会いがまさにそれ。以来、美味しいお酒を酌み交わしながら、話が弾みます。
ある時、本市出身で、わが国最初の歴史書と言われる「古事記」の『語り部』として活躍した稗田阿礼と、童謡「夕焼け小焼け」の作詞者で児童文学者の久留島武彦先生について話が及びました。子どもたちに童話やお話を読み聞かせることの大切さを唱えた久留島先生が中心となり昭和五年、阿礼をまつる売太神社で「阿礼祭」が始まります。めざせ『語り部!』話は多いに盛り上がりました。
ところが何とその翌日、蝶六さんは大阪のある店で久留島先生の郷里、大分県玖珠町の方々に偶然出会い、感激したそうです。この話を聞いてびっくりしましたが、蝶六さんにはそういう人を引き寄せる力があるように思います。
ますますきらきらと輝き続けてください。
三代目桂花團治ご襲名、心からお慶び申し上げます。
大和郡山市長 上 田 清