祝辞 – ページ 7 – 三代目　桂花團治

三代目桂花團治ご襲名、まことにおめでとうございます。そして、その披露目の幕開けを池田市で開催いただくことになりましたことは、私どもにとりましても大きな慶びでございます。

私ども財団は、池田の伝承に根ざした文化創造をはじめ、各種の文化事業の推進をはかり、市民文化の一層の振興を目指して活動を続けております。その大きな柱の一つが、「落語」でございます。

古典落語「池田の猪買い」「池田の牛ほめ」などの舞台になり、当地への「春團治の碑」建立の所縁から毎年春には「いけだ春団治まつり」を開催し、その他、さまざまな催しや施設を通じて、市民はもとより全国の方に、「落語の町いけだ」を楽しんでいただいております。

新花團治さんは、三代目春團治一門の俊英。伝統文化にも造詣が深く、大学で教鞭をとられるなど、多方面で活躍されておられます。上方の落語家さんの襲名披露は、大阪市内でまずは行うのが、恒例であると伺いましたが、ご縁やお志を鑑みますと、応援せずにはおられません。必ず大輪の花を咲かせてくださることでしょう。

「三代目桂花團治が誕生したまち池田」。
また、ひとつ「落語の町いけだ」に新しいエピソードが加わりました。

皆様におかれましては、今までにも増して新花團治さんにご支援を賜りますよう、伏してお願い申し上げます。

いけだ市民文化振興財団